MARION systems MSR-2 の紹介
- Author
- tomo
- Authorised Time
- 2000-03-12 23:58:00+09:00
- Category
- 調査批評
Modular Synthesizer MSR-2はTom Oberheim氏が娘さんの名前を冠して設立したMARION systemsから1994年に発表された1Uサイズの音源モジュールメインフレーム。 しかし発売されたのはさらに約3年後。
メインフレームMSR-2には2基のスロットがあり、各スロットに同社の音源カードを搭載して音源モジュールとして機能する。 音源カード次第で様々なシンセやサンプラーに変幻自在というのが当初の売り文句でしたが、メインフレームはアナログシンセカードASM1基とセットで販売され、別売のカードも同じASM以外には何も発売されなかった為、事実上MSR-2はASMを搭載したアナログシンセ音源モジュールに過ぎない。
シンセサイザーとしてはOrberheim社のExpanderの廉価版に新機能を加えたものと言え、その点ではOrberheim社のMatrix6等と似た音源です。 しかしオシレータがHROというピッチ分解能の高いデジタル制御式で、且つ波形はアナログ制御という過渡期的な方式であった。
搭載可能な音源カードは前述の通りASMだけですが、購入時には空の1基に別売りのASMを増設することも出来る。 ASMは1基当たり8音ポリで現在の水準で見るとやや少ないので、この増設機構は有用に思える。 しかしMSR-2はカードを2基積むと途端に故障し易くなるという重篤な欠陥があると言われる。
音色傾向は全体に弱腰で、アタック感が弱い。 ピッチは非常に安定しており、ビブラート等の連続音高変化は非常に滑らかですが、音色は地味です。 フィルタはアナログタイプで、カットオフ周波数をHROで変調して所謂FM音色を作ることも出来る。