Tuning
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- tomo
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- 2011-09-20 23:52:00+09:00
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- 調査批評
基準ピッチや調律曲線について。 10年前の記事に一部追記したものを改めて投稿。
- Authorised Time
- 2008-03-05 23:52:00+09:00
基準ピッチ
現在の国際的な標準ピッチはa':440Hzとして知られていますが、それは何時、誰が定めたのでしょうか? そしてまた、定まるまではどんなピッチで演奏していたのでしょうか?
国際標準ピッチ決定以前の様々なピッチ
アレクサンダー・エリスの研究に拠れば1361年のハルバーシュタットのオルガンのa'音は505.8Hzだったらしく。 また、1511年のハイデルベルグのオルガンは504.2Hz, 377Hzの2通りがあったとも云います。 この当時は厳格な基準が無く樂器によってマチマチでした為、互換性問題が日常茶飯事でした。
- 1751年、ヘンデルが持っていた音叉は422.5Hz。
- 1619年、プレトリウスがa'音424.2Hzを適度な音度として提案。 これは以後約2世紀の欧州で全盛となったピッチであり、ハイドンやモーツァルト、ベートーベン等はこのピッチに対して書かれているものと考えられます。
- 1820年、ロンドン・フィルハーモニーの音叉は423.3Hz。
しかし、19世紀初頭になると軍楽隊による金管樂器が急速に発達します。 管樂器は高めのピッチにすることで音色が華やかになる(と同時に線が細くなってしまうがそれは比較的軽視されたのでしょう)ことからか、標準ピッチは俄然高くなっていきます。
- 1850年代、パリのオペラでは448Hz、ウィーンでは456.1Hz。
- 1859年、フランス政府がa'音435Hzとします。 しかし実際には最高で460Hz代までのバラバラなピッチで統一は果たされず。
国際標準ピッチ成立とそれ以降
- 1939年、ロンドンで開催された国際会議に於て満場一致でa'音440Hzを国際標準ピッチとします。 出席国は仏、独、英、蘭、伊で、出席していないが瑞西、米国は覚書を提出しました。
しかし、それ以降も実質的なピッチの統一は果たされません。 英国、豪州では440Hzが主流であり、米国ではピアノを440Hzに調律することが多い様ですが、442Hzで設計された樂器、ことにその場でピッチの変更が難しい打樂器のピッチが442Hzのことがままある為に折衷案で441Hzにするという話もあります。
欧州では特に独逸がハイピッチの急先鋒らしく、ベルリンフィルは今でも基準ピッチが445Hzとか。 日本は以前は440Hz主流でしたが独逸の影響からか数十年前に442Hz主流に変わり現在に至る様で、その決め手はどうやらNHK交響楽団の基準ピッチ。 これが442Hzです。 また、ヤマハの音板打樂器はコンサートグレードの場合は23℃、教材グレードの場合は20℃の時にa'音442Hzになる様に調整しているしている他、ヤマハ音楽教室では442Hz厳守、ピアノもエレクトーンも442Hzを基準にしているそうです。 電子樂器でも以前Roland製デジタルピアノの出荷時初期設定が442Hzになっていたりと442Hz優勢の感がありましたが、おそらくはGeneral MIDIで440Hzをデフォルトとする旨が定まるなど国際標準ピッチ遵守の流れが出来たためか、現在では多くのケースで初期設定は440Hzとなっています。 VST Instruments等のソフトウェア音源も概ねそうなっています。 しかし昨今のデジタル樂器は簡単に且つ比較的精緻にピッチ変更可能です。
英国の著名なフルート奏者William Bennettは基準ピッチについてのインタビューに答えて樂器を良好な状態で鳴らす為に必要な互換性確保の為に440Hz基準遵守を推奨しています。